「愛の日のWoohoo!」宝将のDiscover University③
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宝将のDiscover Universityをはじめから読む
ルームメイト。アフロの松本と金髪ナルシストの内田 |
予想に反して、寮に入っても家族は毎日遊びに来た。
姉さんと距離を取ろうとした僕の決意はなんだったの?ってくらいだ。
内田は平然と椅子に座って姉さんを立たせようとしたので、僕は座っていた椅子を姉さんに譲って、自分は地面に座った。
決してスカートの中を覗こうとか、邪な心で譲ったわけじゃない。
でも、彼らは大抵テレビに齧り付いて、ほとんどルームメイト達とお喋りもせず帰っていく。
本当に友達なのか僕は疑っている。
そんな感じで、大学生活はとても順調だ。
そして春のある日、ついにその日はやってきた。
もしかしたら…
もしかしたら……
またバグが起こって…
ネッ姉さんがデッ電話してきたり…
デッデッデートに誘ってくれたりして…ドキドキ
すると僕の努力をシムズの神様が見ていてくれたのか、本当に姉さんから電話が掛かってきた!
「友達に電話番号教えてやってもいいかい?」 |
「……うん。いいけど…姉さん、今日講義が終わったらさ、スターゲイザー・ラウンジにでも一緒に…え?平之丞さんとデートの予定がある?そう……」
友達はスコット・サイモンさんでした。 |
フッ…フフ。
別に…別に何か期待してたわけじゃないんだからね。
だって僕は姉さんへの想いと決別するために大学に来たんだからね。
愛の日なんて知ったこっちゃないよ。学生の本分は勉強だよ……
そう自分に言い聞かせながら寮で黙々と課題をこなしていると、また電話がきた。僕はその電話を取って、椅子から飛び上がるほど驚いた。
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Windenburg
ヘアー&ヘッジホッグ
電話相手は先日パブで出会ったばかりの、Britechester大学に通うジュリア・ライトさんだった。
なんと彼女がデートに誘ってくれた!!
僕はデートは初めてじゃない。
姉弟で恋愛関係になるバグが出た時に、他のシムとデートしたら姉さんのことを忘れるんじゃないかと思って、何人かの女性シムとデートしたんだ。
結果は全然ダメで、僕の頭の中は「姉さんを誘惑する」「姉さんに彼女になってくれるよう頼む」ばかりだった。
このデート…絶対決める!! |
それにジュリアさんとはパブで初めて出会った時、すごく話が盛り上がった。
このチャンス、逃すわけにはいかない!!
「ふーん。友達が行くからってレベルを落として同じ学校を選んだの?そういうの、僕にはちょっと理解できないな」
「…………。(は?こいつ何なの?友達が行くから選んだなんて一言も言ってねーし、余計なお世話なんだけど…マジねーわ)」
それなのに彼女は、「やっと終わった。二度と誘わないでね」的な捨て台詞を残して帰っていったんだ。
一体僕の何がいけなかったんだ?
誘惑が足りなかったのかな?!
でも僕は恋愛下手なんだ、こんなに大勢がいる前では誘惑的になれないよ!!
何の成果も得られなかった |
僕は身も心もボロボロになった…。
そしてプロフィールパネルで未練たらしくジュリアさんの情報をチェックして、愕然とした。
ジュリアさんの特質は完璧主義・外交的・野心家。
姉さんと全く同じ特質だ。
まさか僕はデータが新しくなっても無意識に姉さんに似た人と親しくなっていたのか?
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