「愛の日のWoohoo!」宝将のDiscover University③

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宝将のDiscover Universityをはじめから読む

ルームメイト。アフロの松本と金髪ナルシストの内田

フォックスベリー大学での日々が始まった。

僕が入った寮はマリタイム・マナー。ルームメイトは3人いて、シムズ4をやってきた中で一番と思えるくらいウザい存在だ。


予想に反して、寮に入っても家族は毎日遊びに来た。
姉さんと距離を取ろうとした僕の決意はなんだったの?ってくらいだ。


天気が良かったので外で課題をしていると、姉さんと内田が同時にやってきた。

内田は平然と椅子に座って姉さんを立たせようとしたので、僕は座っていた椅子を姉さんに譲って、自分は地面に座った。


決してスカートの中を覗こうとか、邪な心で譲ったわけじゃない。

本当に友達なの?

寮には僕の家族以外にも、ルームメイトの友達がたくさん訪れる。
でも、彼らは大抵テレビに齧り付いて、ほとんどルームメイト達とお喋りもせず帰っていく。

本当に友達なのか僕は疑っている。

プレゼン練習中

サークルにも顔を出したけれど、雨の日に外でロボット・コンテストなんてするから次々にロボットが壊れ、悲惨そのものだった。

そんな感じで、大学生活はとても順調だ。
そして春のある日、ついにその日はやってきた。


愛の日。

もしかしたら…
もしかしたら……

またバグが起こって…
ネッ姉さんがデッ電話してきたり…
デッデッデートに誘ってくれたりして…ドキドキ

「とうおるるるるる…るるん。はいィィ〜もしもし。はい。宝将です」

万が一お誘い電話がきた時にスムーズに受け答えできるよう、僕は講義が始まる前に綿密に愛の日の電話練習をした。

すると僕の努力をシムズの神様が見ていてくれたのか、本当に姉さんから電話が掛かってきた!

「友達に電話番号教えてやってもいいかい?」

「……うん。いいけど…姉さん、今日講義が終わったらさ、スターゲイザー・ラウンジにでも一緒に…え?平之丞さんとデートの予定がある?そう……」

友達はスコット・サイモンさんでした。

フッ…フフ。
別に…別に何か期待してたわけじゃないんだからね。

だって僕は姉さんへの想いと決別するために大学に来たんだからね。
愛の日なんて知ったこっちゃないよ。学生の本分は勉強だよ……

そう自分に言い聞かせながら寮で黙々と課題をこなしていると、また電話がきた。僕はその電話を取って、椅子から飛び上がるほど驚いた。

***
Windenburg 
ヘアー&ヘッジホッグ


電話相手は先日パブで出会ったばかりの、Britechester大学に通うジュリア・ライトさんだった。

なんと彼女がデートに誘ってくれた!!

僕はデートは初めてじゃない。
姉弟で恋愛関係になるバグが出た時に、他のシムとデートしたら姉さんのことを忘れるんじゃないかと思って、何人かの女性シムとデートしたんだ。

結果は全然ダメで、僕の頭の中は「姉さんを誘惑する」「姉さんに彼女になってくれるよう頼む」ばかりだった。

このデート…絶対決める!!

でもデータが新しくなってからは初めてのデートだ。何かが変わっているかもしれない。

それにジュリアさんとはパブで初めて出会った時、すごく話が盛り上がった。
このチャンス、逃すわけにはいかない!!

まずは「学位について聞く」

「ジュリアさんはBritechesterで何を勉強しているの?」


「物理学よ」


「えっ、物理学?物理学ならフォックスベリーの方が高等学位があるし良かったんじゃないの?」


「名門Britechesterで学ぶのが私と大親友ベッカの目標だったの。ベッカは文学の高等学位を学んでいるのよ」


「ふーん。友達が行くからってレベルを落として同じ学校を選んだの?そういうの、僕にはちょっと理解できないな」


「…………。(は?こいつ何なの?友達が行くから選んだなんて一言も言ってねーし、余計なお世話なんだけど…マジねーわ)」

デート中ずっと真顔だった宝将

僕はたくさんジュリアさんに話しかけたし、ジュリアさんもジョークを言って楽しそうにしていた。だからデートはとても盛り上がってると思っていた。

それなのに彼女は、「やっと終わった。二度と誘わないでね」的な捨て台詞を残して帰っていったんだ。

一体僕の何がいけなかったんだ?
誘惑が足りなかったのかな?!

でも僕は恋愛下手なんだ、こんなに大勢がいる前では誘惑的になれないよ!!

何の成果も得られなかった

僕は身も心もボロボロになった…。
そしてプロフィールパネルで未練たらしくジュリアさんの情報をチェックして、愕然とした。


ジュリアさんの特質は完璧主義・外交的・野心家。
姉さんと全く同じ特質だ。

まさか僕はデータが新しくなっても無意識に姉さんに似た人と親しくなっていたのか?
…もう考えるのはよそう…。

***

寮に帰り着いたのは日付が変わろうという頃だった。
僕の惨めな愛の日がようやく終わる…。


今頃、姉さんは平之丞さんとデートして…グギギ
嫉妬で悶絶しながら郵便物をチェックしていると、ポストにこんな選択肢が出ているのに気付いた。

「ニセの別れ手紙を送り付けて、誰かの関係を引き裂く方が楽しいに決まっています!」


心が荒みきっていた僕は躊躇いなくニセの別れ手紙を出した。
少し待つと、こんなメッセージが届いた。

「いつの間にか宝と離婚することになってた」


Woohoo!!!!!
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