「思い出は胸の奥に」タカヒトとアグネスちゃん①

 前の記事     次の記事

***


俺の名前は宝島 宝仁(タカラジマ タカヒト)。
悪人・意地悪・マヌケの、バツイチ・子持ち・熟女好きだ。

俺には忘れられないシムがいる…。

***
数年前
Britechester


???「ちょっと、そこのお若いman。ペッパーズパブはどこにあるのかしら?」

Britechester大学に通う学生だったある日のこと。ギブス・ヒルを歩いていると、誰かが道を尋ねてきた。振り向いて、俺の目はそのシムに釘付けになった。

「ヒュ〜お嬢さん可愛いね!ペッパーズパブなら今から俺も行くところだから、良かったら一緒にどう?一杯奢らせて!」

「まあ、あなた何なの?どこかへ行って!」

そのシムはハッとするほどホットでエレガントなババアだったんだ。これが俺と忘れられないシム、アグネス・クランプルボトムとの出会いだった。

POSE : karaiarai

その日の夜、パブでしこたま飲んだ俺たちは大いに盛り上がり…



翌朝、彼女の方が「タカヒトに彼氏になってくれるよう頼む」の欲望吹き出しを出してくれるほど、俺たちは仲良くなった。

こんなに素敵なシムと出会えて、俺はなんてラッキーなんだろう。これから楽しい日々が始まる…そう思った。

彼女が何者か、その時はまだよく知らなかったんだ。


「アグネスちゃん…、昨日は楽しかったね。また俺とデートしてくれる?」


「え?ええ…」

その時なぜか彼女は浮かない顔だった。だけど、恋の始まりに浮ついていた俺は何も気付けなかった。

***

Newcrestのとあるレストラン


「アグネスちゃんのフォーマル衣装、普段着とほぼ一緒なんだね。とっても似合ってるよ」

「まあ、それって嫌味?近頃は汚い格好をしたシムが増えてるようだけど、私は今時のだらしないシムとは違っていつもきちんとしていたいの」


その日の午後、俺たちはレストランで特別なランチを楽しんだ。アグネスちゃんはコメディは嫌いだがイタズラはOKで、マヌケな俺が仕掛ける悪ふざけによく笑ってくれた。

しかしデートのムードが最高潮に達した時、俺は衝撃的な出来事に遭遇する事になる。


……?!


は……?
アグネス…ちゃん…が……二人…??!

じゃあ俺が今デートしている相手は……誰なんだ?!!


「……なぁ…おい…、アグネス…お前…一体……何者なんだ?」

「あら、どうしたのお若いman?幽霊でも見たような顔をして。何か問題でも?」

「…………」

俺は突然始まったホラー展開に取り乱し、トランステレポートでその場を逃げ出した。


その後のことはあまりよく覚えていない。気が付いた時には放心状態でどこかのベンチに座っていた。

ようやくショックから回復すると、俺は家に帰り海外のシムズファンサイトでアグネスちゃんについて情報を集めた。そして彼女が不老不死で、隠し世帯に所属する特殊NPCだと知った。

そういえばアグネスちゃん、世帯管理画面で見た事なかったもんな…


更に調べを進めると、何らかの理由でアグネスちゃんが増殖するバグがあるらしい事も突き止めた。

そして操作世帯に迎え入れると、彼女のアイデンティティーともいえるシムどもをカバンでメタメタに殴りつける特質が失われてしまう事も知った。

POSE : karaiarai

実は俺は昨日ポーズ撮影するため、彼女を一時的に自分の世帯に入れていた。だからファーストキスも出来たし、デートにも行けたんだ。

まさかそれが全ての元凶だったとはな…。


それから色々考えた結果、俺のアグネスちゃんへの想いは胸の奥にしまう事に決めた。

恋するためにアグネスちゃんを世帯へ迎え入れて、彼女固有の特質を失わせてしまうのは身勝手に感じたからだ。

宝威

それに俺には当時まだ小学生の息子・宝威(タカイ)がいた。

宝威は俺と元妻のデフォシム、ピザッツ・ペニーとの間に授かった子供だ。だが俺と離婚してからペニーは宝威に一度しか会いにきていない。

宝威の自転車指導を即やめるペニーさん

元々育児放棄気味だったが、今や完全に子供への関心を失ったらしい。

そんな状況で俺がアグネスちゃんと付き合ったりすれば、宝威は両親に見捨てられたように感じるだろう。いくら悪人の俺でも、子供にそんな思いはさせられない。


だからもうアグネスちゃんには会わない。
そう決めて、俺は彼女のいるヘンフォード・オン・バグレーには近付かなかった。

甘くほろ苦い思い出は胸の奥におさめ、クロスステッチをしている時なんかにふっと思い出したりしながらも、俺は日々の暮らしに明け暮れた。

そして時は流れた…


***

そんなわけで、久しぶりにブログを書きました。

自シムのタカヒトはどういうわけか熟女好き(?)で、しょっちゅうシニア女性シムをデートに誘っています。


アグネス・クランプルボトムさんもそのガールフレンドの一人だったのですが、ある時ポーズ撮影に付き合ってもらおうと世帯に入れたら、彼女の鞄アタックや常時怒り状態の特性が消えてしまう事に気付きました。

そのしおらしいアグネスさんも可愛かったのですが、特殊NPCのままの完全体アグネスさんとはMOD・チート無しでどれくらい仲良くなれるのかな?と気になったので、本腰を入れて恋愛してもらう事にしました。


ストーリーをどうするかは決めておらず、結末や恋の行方はシムの自律に任せます。

もしかするとタカヒトが逃げ出すかも知れないし、アグネスさんにこっぴどく振られる可能性もあります。あるいは奇跡(バグ)が起こって上手くいくかも…?!

そんな感じで、最初からエピローグみたいな雰囲気でしたが、タカヒトとアグネス・クランプルボトムさんのお話は、これから始まります!

***

***

↓応援クリックよろしくお願いします!↓
にほんブログ村 ゲームブログ ザ・シムズシリーズへ
にほんブログ村シムズランキング

コメント

PVアクセスランキング にほんブログ村