「入学」宝将のDiscover University②


 ***

生活モードに入った途端、姉と電話。

「もしもし姉さん?えっ?僕の様子が変だったから電話してくれたって?そんな…(キュン)うん…僕は平気だよ…」

プレイ開始早々、姉さんから家族の気さくな電話がかかってきた。
本当に僕は姉さんへの想いと決別出来るんだろうか。


僕は今、兄の宝仁(タカヒト)とその息子の宝威(タカイ)と一緒San Myshunoに住んでる。

「兄さん、僕大学に行く。姉さんを忘れて新しい人生を見つけるんだ」
「大学〜?どうしたんだよ急に。まぁ、頑張れよ」

兄さんは掲示板を荒らしながら僕の決定を応援してくれた。

宝将の兄・タカヒト。悪人

(宝将の奴、急にどうしたんだ?姉ちゃんと恋愛関係になろうが、ゲームなんだからどうでもいいだろ。ま、せっかく頑張るって言うんだし、お祝いにレストランでも予約してやるか。ついでにからかってやろw)

***

Newcrestのレストラン。


僕は兄さんの行動が信じられなかった。

「進学祝いに乾杯しようぜ」

そう誘われて、僕は兄さんと一緒にレストランへやってきた。
男同士積もる話でもあるのかと思ってた。


でもレストランに着いてみると、そこには姉さん夫婦がいた。
兄さんは僕が姉さんとの関係に悩んでいたのを、全部見てきたじゃないか。

なのに何でこんな仕打ちをするんだ?
せっかく新しい人生を始めようとしているのに、その決心を打ち砕く様な事をするなんて。

ちょっと体のバランスがおかしい、宝の夫・平之丞。

「宝将、大学に進学するんだってね!おめでとう!君みたいに優秀な生徒が入学してくれるなんて、大学はラッキーだね」

姉さんの夫の平之丞(へいのじょう)さんは僕の気持ちを知りもしないで、朗らかに話しかけてくる。


彼は善人で、すごくポジティブなシムだ。
シムオロジーによると、生まれてから一度も「恥ずかしい」ムードレットになったことがないらしい。

でも僕は知ってる。

Selvadoradaのオミスカ寺院(Jungle Adventureパック)で謎解きを間違い、呪いで彼がお漏らししてしまったのを。
僕に言わせれば、お漏らししたのに恥ずかしくならないなんて異常だよ。

*平之丞の名誉のために書くと、お漏らしは生涯この一回だけです。


「まあ、僕は天才ですからね。あなたは自分がお漏らししたことも気付かないような頭でしょうけど」

彼をdisると、僕は姉さんに向き直った。
こんな状況でも自律で姉さんに話しかけてしまう自分が恨めしかった。

「ところで姉さん、だいぶお腹が大きくなってきたね。Noobooはいつ産まれるの?」

シム達の鉄板ネタ「出産予定日を尋ねる」

「もう、バカ言わないで。私のお腹にいるのは💩だけよ」

僕は会う度に必ず姉さんに出産予定日を尋ねる。「出産予定日を尋ねる」には、聞かずにはいられない魅力があるんだ。


「あっ、これは失礼。てっきり子供がいるのかと…じゃ、そのふくらんだお腹は…?」
「うんこよ」

こんな風に和かな姉弟の時が流れた。このまま何もなかった頃の関係に戻れたら…
そう願った時だった。


平之丞さんが唐突に気を付けの姿勢でセレナーデを歌い始めた。

鼓膜に被害。

まるで世界が凍りついたようだ。

このまま長いセレナーデが終わるのを待たなければいけないのか?
僕の前で見せつける様に歌うなんて!

それに姉弟間で恋愛ゲージが出るトリガーになったのは、セレナーデの巻き込み事故なんじゃないかと僕は疑ってる。

ちょっと挙動が不安定なDine Out

まだ食事の最中だったけど、僕は席を立った。


兄さんはやっぱり悪人だ。
こうやってわざとトラブルが起きそうな状況を作って、ニヤニヤ眺めて楽しんでる。


「姉さん、悪いけどもう帰るね。大学寮に持っていく荷物をまとめなきゃいけないから」
「そう。体に気をつけて、大学生活を楽しんでね」
「うん…」

僕は兄さんと平之丞さんに対する怒りを抱え、一人San  Myshunoに帰った。

***

怒りのシムズプレイ中

レストランになんて行くんじゃなかった。

僕は家に帰るとパソコンを起動し、「シムズ・フォーエバー」で壁で囲った出口のないプールを建築した。そこに兄さんと平之丞さんのシムを閉じ込め、死神の出現を待った。

そして自分と姉さんのシムを作ると、レガシーチャレンジを始めた。ウフフw
気付くと時刻は深夜を回っていて、日付が変わっていた。すると…

***


やった!


僕は晴れてフォックスベリー工科大学に入学した!!

***

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